タッチな一日。

今日はバイトの日。
婚礼1件だけってラクだから好き。
お金はそんなに入ってこないけど。

本日の婚礼、新郎新婦がちょっと事情アリな方々でした。
新婦は再婚。
初めに結婚していた相手との間には子供がいました。
でも、結婚していた相手(前の旦那さん）が、事故で亡くなってしまったのだそうです。
んで、未亡人になった彼女が、新たな結婚相手として選んだのは「旦那さんの実弟」。
お互い大切な人をなくし、気落ちしながらも励ましあい、話し合ううちに仲良くなって・・・という事情らしい。
キャプテンが「ちょっと違うけど、まぁたとえて言うなら『タッチ』の世界だ」と話していました。
連れ子の結婚だけれど、新郎と、新婦の子供の男の子（もともとは彼の甥にあたりますね）は新郎にとーってもなついていて、入場するときはピッタリ手をつないでました。
クリっとしたかわいい目で新婦を見上げ、「ママ、とってもキレイね」って言ってるのも見ました。
表面的な事情しか知らないのにこんなことを言うのも何なんですが、とても幸せそうなご様子。
世の中、いろーんな家族のカタチがあるんだなぁって思った。
おめでとう。
どうか、どうか、幸せに。

そんな一方で、バイト仲間であり中学の同級生である友達から、同窓生の男の子がおととい亡くなったことを教えられました。
私の友達は、昨日御通夜に出席してきたのだそうです。
亡くなった彼のご両親は、なぜだか内密に葬式を済ませたいらしく、彼が亡くなった原因などの事情も話してくれなかったそうで、お葬式は遠慮することにした、と彼女は言っていました。
私は彼と同じクラスになったことが一度もなく、名前と顔をボンヤリ知ってるだけなので、正直なところ、そこまでの衝撃はありませんでした。
ただ、彼と同じクラスになったこともあり、飲み屋でバイトしている彼を見かけて声をかけたこともあるんだと言う彼女は、相当なショックを受けていて。
休憩時間の間、私に「13時に出棺なんだよ・・・」と呟いたきり、堪えきれずに泣き出してしまいました。
肩を震わせて。
私は何も言えなくて、ただ彼女の肩を抱いてあげることしかできませんでした。
かける言葉が見つからなかった。

私は、身近な友人を亡くすという経験を幸いにもしたことがありません。これからもできればそんな経験はしたくない。
だけど、この先、無いとは言い切れない。
私も、こんなふうに彼女みたいに涙を流すのだろうか。