家賃詐欺にご用心!

2004年8月31日
以前から巷を賑わせている犯罪。

ワタクシ、不動産で働いておりますが、入居者の方から被害というか、
いわゆる「家賃詐欺」の手紙が届いた、という話も少なからず耳に
入る機会があります。

で、テレビや新聞なんかでしょっちゅう取り上げられているので、
もう珍しい話でもないけど、最近また手の込んだモノがあったので
皆さんご注意を!という話をしたいと思います。

よくよく考えれば(考えなくても)あやしーい、と思う要素が
多々あるものなんかは良いのですが、ホント悪質なのもあるんですよ。
今日は見破るヒントや自衛手段を、少し。

?郵送で届いてない。

?会社のロゴや社名も印刷されていない、ちゃちな封筒に入っている。

?封筒にも手紙にも、会社印(だいたい、四角いハンコ)もしくは代表者印(丸いハンコが多い)がどこにも捺印されていない

?「新管理会社」からの手紙になっていて、「旧管理会社」との連名・
もしくは賃貸人との連名になっていない。

?「新口座はこちらです」の口座名が、個人名。
※法人名のあとに個人名(代表者名?)を表示させ、それらしくしているモノもあるのでご注意が必要です。

?「問い合わせ先」が携帯の番号。

?「新しい管理会社」の名前はあっても、「前の管理会社」の名前が
明記されていない。もしくは「前の管理会社」の名前がデタラメ。

これら全ての条件をクリアしていて、これは安心だ、と思っても
なおも心配するくらいのほうが良いと思います。
私が見てきた大半の「管理会社変更のお知らせ(ウソ)」の手紙は
大体上記のどれかにひっかかるモノばかりでしたが・・・。

間違いがないのは、
☆自分が入居する際に締結した契約書を見て、「賃貸人(大家)」に
問い合わせる。
☆契約時に使った募集代理店に問い合わせる。
ことですね。

こういうご時世ですから、「ホントですか?」っていう問い合わせに
不愉快そうな反応を示すことはありません。
どんどん聞いてください。
あ、「新しい問い合わせ先」には聞いてもムダですよ。「ホントです」
って言うに決まってます(笑)

また、「管理会社が変わった」という手紙のほかにも、
「管理会社が吸収合併によって無くなった」
「賃貸人(大家)が変わった」
という詐欺もありました。

建物管理の会社が変わるくらいなら手紙で済ませることもありますが、
「賃貸人(大家」が変わったことを手紙だけで済ませることは、
ほとんどあり得ないと思います。

フツーに考えてください。
あなたが入居するときに契約した相手は誰ですか? 
大家さんですね。

なにかトラブルがあったときは誰に訴え、解決への道を探りますか?
大家さんですよね。

相手あっての「契約」です。誰と契約しているのか
ハッキリしていなければ、そんなの「賃貸」とは言えませんよね。
その「賃貸人」を、一方的に「変わったよ」なんて手紙だけで
知らせるのはオカシイ。
賃貸人が変わったら、元々の大家さん・新しい大家さん・入居者
の3者で「賃貸人が変わったことをお互い了承してます」っていう書類を
用意して、そこに3者全員が署名捺印をしなきゃならんのですよ。

不動産というのは、契約書が命!なのです。
契約ごとに関わる変更事項があれば、きちんとしたところなら
覚書や契約書を交わすものです。

どんなことも、カンタンに信用しない。
きちんとウラを取る。
これ、大事なことです。どんなことにも言えますが。

話がちょっとズレてしまいましたが、皆さん気をつけて下さいね。

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