オペラ座の怪人

2005年1月12日 映画
今日は、試写会で「オペラ座の怪人」を観ました。

ミュージカルという芸術を嫌わない人(セリフが全部、歌になって
いても気にしないで観られるひと)なら、イケます。

映像が美しい。
回想シーンが始まるとと同時に、朽ち果てているオペラ座が色鮮やかに蘇る瞬間、劇中で行なわれるオペラのシーン、舞台裏の雑多な感じ、
どれひとつ取っても、美しい。

同作品の演出を手がけてきたアンドリュー・ロイド・ウェイバーが「舞台で不可能でも、
映像でならできること」を全てやったのだろうというのがよく
わかる。

ファントムを演じたジェラルド・バトラーという俳優(「新進俳優」
らしい)がまた、イイ男なんですわ。
クリスティーヌ役のひとも、もともと歌を歌っていたひとらしく、
美しい上に、涼やかで優しい歌声。
クリスティーヌと恋に落ちる、ラウルも2枚目俳優でした。

私個人としては、金髪・碧眼のいかにも西洋人!!って感じの
人より、黒髪の人のほうがスキ・・・というわけで
ジェラルド・バトラーに目が行きっぱなしでした。
またの機会に、特殊メイク無しの彼も拝見したいです。

ファントムの愛が悲しくて悲しくて、最後はポロっと涙が
出てしまいましたよ。
美しかったので、また映画館で見ようかな。

****ここからはネタバレになるので、観たいひとは読まないで****


「クリスティーヌ、君はプライドを捨てて私の胸に帰るべきなのだ」
という、ファントムのあのセリフ。
なりふり構わずに、彼女の胸に飛び込みたいのは自分のはずなのに。
愛してほしいと言えない。
愛されたことがなかったから、愛を伝える方法なんて知らない。

最後の最後に、ファントムが告げる。
「クリスティーヌ、君を愛している」。
でもその思いが遂げられることはなく、解き放たれたクリスティーヌと
ラウルがボートを漕ぎ出す。
漕ぎなら彼らがお互いの愛を告げあうその歌が残酷にも、
1人残されたファントムの耳にも届く。

あまりの切なさに、涙がポロって出てしまいました。

片思いって本当にツライ・・・。

しかし、美しい男の人が泣くシーンというのはいいね。
しかも今までの思いがあふれ出るように泣かれるとね。

悲しいお話なのに、その美しさに浮かれながら(?)会場を後にしました。

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