シルヴィア  

2005年2月13日 映画
シネスイッチ銀座にて、シルヴィアを観ました。

主演:グウィネス・パルトロウ。

・・・うーーーーん。

いや、いいんですよ。
彼女は演技上手だし、美しい。
脇を固めている役者達にも、大根さんが混じっているわけじゃなし。
映画として、質の悪いものだと思ってはいません。

私は、シルヴィアそのひとを知っていた上でこの映画を見ていません。
彼女が詩人としてどうだったのかとか、全く知りません。

ただ、1人の女性の人生としてみたとき、旦那の浮気に悩まされた女性、
としか言いようがなくって、感動しませんでした。
大体、旦那のどこが魅力的だったのか、そこにまず共感できないから、
彼女の気持ちになって映画を観ることができない。

旦那とシルヴィアの、初めての出会いのシーンからして、
そんな男(浮気する男)であることはわかりきってるわけだし。
この時点で、彼女の不幸というか苦労が始まってる気がする。

自分の女(当時の)を連れてきてるパーティーで、出会ったシルヴィアとあからさまにいい感じになってる男のその神経がもう、受け入れがたいというか無理。私だったらこの時点で彼には惹かれない。
いくら詩の才能があってそこに惹かれていても、自分の伴侶として選ぶかどうかで
考えたら、家庭が破綻するのはミエミエだ。

初めて彼女が、彼の浮気を疑ったときのシーンでは、
彼女の考えすぎか、彼が怪しい素振りばっかり見せるのが原因で起こった
ことで、実際には浮気してないのかも・・・と、旦那に対して好意的解釈にしようと努力しましたがダメでした。

だって全編通じて、彼女のカンが結局ほぼ全部当たってるやんか。

まあ、彼女の疑り深さ(というかカンの鋭さ?)に嫌気が差し、
彼の浮気に拍車がかかる部分もあったのかもしれません。
これが夫婦の現実なんだろうな、どっちかが一方的に悪いなんてことはないんだろうな、とボンヤリ思いました。

ポスターの「僕は君を、愛せていただろうか」のキャッチだけ観て、
勝手なイメージを持ったのがそもそもの間違いかな。

悪くないけど、ビデオ借りてきたりとか、テレビで放映されたとしてもまた観る気はないですね。

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